今回は日本人が貯金できない理由をお伝えしていきます。
これから節約をして目標貯金額を貯めようとしている方、セミリタイアを目指している方‥
日本人がなぜ貯金できないのか理由を知り、そのことについて考える。そして自分なりに行動を起こすことで貯金ができない体質から抜け出すことができます。
平均という言葉に支配されているから
子供の頃から平均点より高い低いなどということで一喜一憂し、大人になれば平均年収よりも高い低いなどということで一喜一憂する機会が非常に多くあります。
平均をもとに行動することがいわば癖になっています。
こういった癖は、非常にお金を貯めにくくさせています。
なぜならば、貯金のリズムが整わないからです。
貯金のリズムを整えるとは毎月一定額を先取り貯金することです。
では、なぜ平均をもとに行動すると貯金のリズムが整わないのかをお伝えします。
例えば40代の平均貯金額は○○円だ。50代は毎月平均○○円貯金しているなどといった言葉をよく耳にすると思います。
平均という言葉に従って行動していると、絶対に貯金のリズムは整いません。
先取り貯金の金額は絶対に自分基準で決める必要があるからです。
収入はいくらあるのか、家計簿をつけている方であれば年間の支出はいくらあるのか、どんな生活スタイルや価値観を持っているのかなど‥
自分だけにしか分からない基準を考慮した上で目標貯金額を決める必要があるからです。
他人基準の平均貯金額などに従っていては貯金のリズムは一向に整うことはないです。
平均という基準はよくよく考えるととんでもない基準なのに‥
日本人は平均に従って行動することが癖になっているので、こういった基準にどうしても従ってしまいます。
自分基準で貯金額を決めて行かないと、どんなに節約を頑張っていてもお金は貯まっていきません。
常識に支配されているから
結婚したら家を建てるみたいなのが長年に渡り常識となっています。土地と家をあわせて2千万、3千万‥
35年ローンだなんて言葉を数えきれないくらい聞いてきました。
みんながみんな数千万もする家を買い、数十年間金利を払い続けるといったことが当たり前となっています。
別に家を建てることを否定しているわけではありません。
常識だからといって何の疑いもなく常識に従うことが恐ろしいです。
また車にも同じことが言えます。
車が絶対に必要だと言われている田舎では20歳頃にはほぼ全員が車を持っています。
大人なら車を持っていて当たり前みたいな風潮があります。
当たり前のように数百万もするものに全員が全員疑いもなくお金を払う‥
家と車は人生においてもっともお金がかかる2トップです。
家を買う車を買うのが常識となっているから何の疑いもなくほぼ全ての人がお金を払います。
しかし、数千円、数百円の買い物には疑いを持って節約をしようとします。
こんな状況では絶対にお金が貯まるはずがありません。
定年まで安定してお金が稼げるから
定年まで働けるからそれまでに貯金をしておけばいい。
そう思っている人も多いのではないでしょうか?
確かに日本で働いているとよっぽどのことがない限り仕事がなくなることはないです。
やりたくない仕事を我慢して続けていれば定年まで安定して給料が振り込まれます。
裏を返せばとんでもなく恵まれた環境なのですが‥
この環境が貯金をさせにくくさせています。
定年間際になって焦ってお金を貯めようとしても、絶対にすぐにはお金は貯まりません。
これまでお金を貯めるための行動を取っていないのでお金の貯めるための習慣が全く身についていないからです。
退職金があるから
退職金をあてにローンを組んだり、退職金があるからと貯金を疎かにしている方は注意が必要です。
いざ退職金をもらったとしてもそのお金はすぐになくなります。
なぜならば、まとまったお金を守る、使う、増やすという習慣がついていないからです。
今までそういった行動をしてこなかった人がいきなり大金を手に入れる。
こんな恐ろしいことはないです。
苦手なことから逃げないから
仕事中のことを考えて下さい。
苦手なことから逃げるといったことは格好悪いこと、責任感がないこととみなされます。
苦手なことをしてこそ仕事の達成感が上がるなんて言う人もいます。
こういった仕事の習慣は節約をしてお金を貯める上でやっかいなことを生じさせます。
苦手なことを節約の手段としてしまう方が大量発生します。
しかも粘り強くその節約を継続しようとします。
その結果、節約はとてつもなく辛いこと、お金を貯めるのは難しいなんていう考えになってしまいます。
節約は辛いことでもないですし、お金を貯めるのは難しくもありません。
なぜならば、節約を実践し、お金を貯めるということは、自分の得意なこと、生活スタイルに合う節約法を見つけ出し、後はそれをただ繰り返していくだけだからです。
同じことを繰り返すだけでお金は貯まっていきます。
仕事の時と同じように、苦手なこともやらなければお金は貯まらないと思っている方‥
苦手なことを節約の手段にしてしまった時点で節約失敗は確定です。
メンタルがやられてしまい節約生活を途中で断念してしまうことになります。
モノが溢れているから
物質的な豊かさが日本にはあります。
さらには次々と新商品、限定商品、プレミアム商品などといったように‥
無限にモノが世の中に投入されていきます。
さらにメディアを通じ、手を変え品を変え購買意欲を煽っています。
近年ではSNSを通じての誘惑も加わりました‥
その結果、お金を使う機会がそこら中に溢れています。
そしてモノを買えば当然、所有物が増えます。
モノが増えるとお金を使いたくなります。
なぜならば比較をしてしまうからです。
他人との比較でモノを買ってしまう人もいますが、流行を追いかける人は自分との比較でもモノを買っています。
前年の自分と比べてまたモノを買います。
本当に永遠ループでお金を使うことになり、毎年のように貧乏になっていきます。
みんながみんな貧乏になっているから
貧乏になっているという実感はあるでしょうか?
ここ2、30年で給料が上がっていないのは先進国の中で日本だけだそうです。
それなのにモノの値段は上がっている。税金も当たり前のように上がっています。
みんながみんな貧乏になっているから貧乏になっていることに気づいていないです。
気づいていたとしてもみんなが貧乏になっているから危機感がある人は少数派です。
危機感がなければお金を増やそう、守ろうといった行動はとることは出来ません。
お金の話が敬遠されるから
2022年4月から高校で資産形成の授業がやっと始まりました。
ほとんど全ての日本人はお金の勉強をしていない状況で社会に投げ出されています。
お金の増やし方も、守り方も、使い方も分からないまま数十年暮らしている方がほとんどです。
しかも、お金の話をすることは汚い話として敬遠されています。
そんな状況ではお金の知識がある人が、友人にお金の知識を教えることもできないのが現状です。
お金のことに関しては絶対に市区町村や税務署は教えてくれません。
自分で情報を求めて、お金の勉強をしていかないと、四方八方からお金が逃げていきます。