セミリタイア挑戦者でこれから地方移住や住居を建設する予定のある方には空き家、特に地方公共団体が運営している空き家バンクで家・土地を購入することをおすすめします。
今回はなぜ空き家バンクがおすすめなのか、実際に全国4都市に赴き空き家バンクに登録されている物件を見てきた経験からお伝えしていきます。
これからの時代に確実に空き家争奪戦が始まります。
空き家バンクとは、空き家を持っている所有者が自治体に物件情報を登録してもらい、自治体のホームページ上で購入希望者に情報提供するシステムのことです。
自治体が絡むことで安心感があるから
これが空き家バンクの一番魅力的なところです。
不動産屋や所有者と直接やり取りするのは不安な方も多いと思います。
ましてや移住先の町となったら不安はより倍増されます。
本当に自治体に頼れることは大きいです。
空き家バンクの担当者のみならず、移住の担当者、その土地に詳しい職員、建物に詳しい固定資産の担当者、土地の状態に詳しい担当者など…
ありとあらゆるスペシャリストを紹介してくれます。
格安だから
移住を決める前、家を建設する前に必ず空き家バンクの情報も見ることをおすすめします。
新築で家を建てることをためらうほど家、土地が格安で売りに出されています。
ある程度の相場を知るために自分が希望する移住先以外の空き家バンクも見ることをオススメします。
なぜならば、空き家バンクの値段は素人が決めている物件も多いからです。
自治体の空き家バンクの値段は不動産屋ではなく家主が価格を決めているケースも多いです。
そのため、売れなければ価格も下がります。
高値掴みにならないように、出来るだけ多くの空き家バンクの情報を見て、相場感覚を養うことが重要です。
資産として活用できる可能性があるから
セミリタイアを達成して地方移住を考える場合、空き家バンクで購入した家・土地は資産としても活用できます。
例えば近隣に大学があるところであれば、格安で空き家を購入し、大学生向けに貸し出すという選択肢もあります。
また空き家を購入し、空き家を解体し駐車場として貸し出す方もいるそうです。
地方移住に仮に失敗したとしても、購入した空き家はその後の資産としても生活の手助けとなってくれます。
すでにその土地で家として稼働していた実績があるから
近年災害などのニュースが毎年流れます。
災害に強い場所かどうかも大変重要だと思います。
空き家の場合はすでにその土地で何年も稼働していた実績があります。
ほとんど修繕の必要なく売りに出されている物件はその土地の風土にマッチした物件である可能性が高いです。
また自治体や不動産屋の担当者に確認すれば、土地や家の情報を丁寧に教えてくれます。
第三者を挟むので交渉がしやすいから
空き家バンクの制度を調べると購入者が直接家主と値段などを交渉と書いてあったが、私が行った自治体は不動産会社と連携していました。
不動産会社に仲介してもらって家主との交渉をスムーズに行っていました。
そして自治体はあくまでも空き家を紹介するのみというスタンスをとっているところがほとんどです。
しかし、こちらから所有者に聞きにくいこと、不動産屋に聞きにくいことを代わりに聞いてくれたり、その物件の情報を教えてくれたり、ほぼ仲介役みたいなことをしてくれるところも多かったです。
直接家主と交渉するのは不安という方がほとんどだと思いますが‥
自治体や不動産屋が間に入ってくれるので安心です。
優良物件が多いから
空き家バンクに登録できる物件にも審査があります。
それゆえ、空き家バンクに登録されている物件は購入後のトラブルが本当に少ないそうです。
物件トラブルの例として、接道があり家まで行く道が本来接道の所有者の許可がなければ入れない土地であった‥
また、共有者の了解を得ないまま勝手に売りに出しているなんていう土地もあり、後々トラブルになるケースもあるようです。
空き家バンクに登録されるには必ず自治体側が審査するので安心して購入できます
自分で的確な土地を探す必要がないから
セミリタイアして地方移住する場合、土地を探すのも手間ではないでしょうか?
空き家バンクであればもちろんその手間もないです。
そして、自治体を通しているので、その土地の詳しい情報も調べることができます。
私の場合はその土地の水はけがいい場所かどうかを自治体の部署で調べてもらいました。
特に畑などの農地に立てた家は水はけが悪い可能性あるので注意が必要とのことでした。
またその土地の評判や状況は不動産屋よりも自治体の担当者の方が詳しい場合が多いです。
賃貸契約もできるから
空きやバンクは購入だけでなく、賃貸契約もあります。
お試しで地方に移住しようとする人にはぴったりです。
マンションを借りるよりも、一軒家の方がその土地の人との関りも出てくるので、その土地が自分に合うか合わないかの判断材料にもなります。
もしお時間をいただけるのであればこちらの動画もご覧になっていただけると嬉しいです。
セミリタイア後の移住先はトカイナカをおすすめする理由を紹介しています。
空き家バンクも充実しているトカイナカは本当に最高です。
自治体からの補助が充実しているから
空き家バンクで住宅を購入すると、自治体によって補助の充実度は様々ですが、空き家の修繕料金の補助、空き家の解体料金の補助など、移住者にとってはありがたい補助制度が充実しています。
一度市町村のホームページをご覧になることをオススメします。
特に移住を考えている方であればホームページを見るとその土地のイメージを掴むこともできます。
補助制度を利用できる条件、例えば2年以上定住する、その地域で就職する等の縛りがあるところもありますが‥
条件に合えば空き家バンクは本当にお得な制度です。
自治体も空き家問題には悩まされているので、移住者が利用しやすい制度として空き家バンクの制度は整備されています。
所有者に対しての不安が軽減されるから
地方に移住して中古物件を買う場合、前にどんな人が住んでいたのか、どういった理由で空き家になったのか不安になる方も多いと思います。
空き家バンクであれば自治体を通しているという安心感があるとともに、ある程度の範囲内なら不安を解消する質問にも担当者が答えてくれます。
自分の生活スタイルに従って活用できるから
例えば新築で家を建てる場合、自分の生活スタイルに従って色々なオプションをつけていたらとんでもない金額がかかってしまいます。
空き家バンクの家は本当に格安なので、自分のスタイルに従ってリノベーションしてもそれほどお金もかかりません。
そして、賃貸では実現できない大胆なリノベーションも実現できます。
さらにはリノベーションしたことによって、その家を手放すことになったとしても購入時よりも高値で売れる可能性もあります。
その土地の住民から感謝されるから
空き家になっているところは草が伸びに伸びていて、道や隣地にはみ出しているところがほとんどでした。
火災の原因や虫の発生、景観を乱してしまうことが問題になっているそうです。
特に空き家の持ち主が遠方に住んでいる場合はその土地の管理の対応に苦慮されているとのことでした。
地方移住の出だしとして、地域住民になじむ第一歩として感謝から始まるのはいいことだと思います。
リスクを回避できるから
セミリタイアし地方移住をし、新築で家を建てる場合‥
数千万は必ずかかります。
そんな大金を支出したにもかかわらず、こんなはずじゃなかった。
この地域とはどうしてもなじむことができないなんてなったらせっかくのセミリタイア生活が台無しです。
空き家バンクであれば格安で家土地を購入できるので、金額の面でのリスクは回避できます。